おもしろい撮影があった日は撮影舞台裏について書いたり、これまでの作品を紹介したり、ちょっと試しに撮った写真をチラ見せしたり、これからもっといい写真を撮るために考えをまとめてみたり、などなど。
2013年8月19日月曜日
さて、カメラマン あるある話!大伸ばし!
印刷するのにデータの解像度が足りないんですけど・・・って問い合わせに対して、(あ〜、ポスターサイズで350dpiにセットしてるんですね)よく聞く話です。念のため確認したら、B2ポスターで出力するのに対して、B2で200dpiで納品してました。350dpi必要です(キリッって返信がきたのですが、どんな高精細印刷するのか楽しみです。 B2ポスターで350dpiだと7000万画素、そんなカメラ持ってません。B1サイズだと14000万画素ってそんなカメラ発売されてません。メーカー の研究所にはあるらしいですけどね。参考までに、ハッブル望遠鏡が4億画素。だけど、実際、僕の1600万画素のカメラで、 B0サイズで出力できるんです。印刷の線数やインクジェットの解像度に対して、写真データの有効解像度ってのがあって、その調整なんですよね。結局、大伸ばしってみんな経験値が低いんです。B0サイズのプリンターを持ってる人って少ないから、仕方がないんでしょうね。逆に、数千万画素のデジタルカメラの登 場とともに、畳数枚分のポスターが登場したりしてるわけでもあり、1600万画素のカメラでは越えられない壁を越えてもいるわけですね。 仕方ないんだろうけど、デジタルで大伸ばしする方法を知らない人が多すぎる。じゃあ、もう、デジタルで大伸ばしはしないか、デジタルで大伸ばしするノウハウをみにつけるかどっちかしかない。
おすすめ方法としては、ポスターサイズの大伸ばしは、このふたつしかない!
●大判ポジフィルムでする。解像度はドラムスキャナで自由自在!
●デジタルで大伸ばしするノウハウを身につける! とりあえず、今回は、説明するのめんどくさい
ので、はい^^といって、350dpiにバイキュービックしてみた。! たぶんなんだけど、200dpiのま まで印刷した方がきれいなんじゃないかなあ。B2って、幅515mmなんだけど、幅600mm欲しいらしい。もちろん350dpiで!!やってみたら、 9700万画素になった。 文句あるなら、9700万画素のカメラのレンタル代つきで夜露死苦! え??それっていくらくらい?? んな高性能機、まだ発売されてへんわ! これさあ、たぶんなんだけど、こういうケース多いんだけど、いままでどうしてきたのかなあって思うけど、だれかがだまって、処理してきただけだと思う。あ〜この人、知らないんだな、説明すんのめんどくさい し、やった方が早いって、シロウトさん扱いされながらね。
今回は、一応、仕事に責任を持つ意味でも、『ご指示どおりバイキュービックしたデータですが、できれば、印刷所に確認の上、最初に納品したデータをご使用ください。』とでも但し書きをつけてみましょうかね^^ 実際には、大差ないと思うんですが、理屈でいうと、バイキュービックした分、350dpiの データの方が印刷結果は劣化してると思います。必要十分って言葉があるんですよね。しかし、こういうケース、少ないわけじゃないんです。もう最初からバイテンポジで撮った方がみんな楽なんじゃないかと思いますね。
いやあ、これ、他にも、色のこととかあるし、結局、大判ポジで撮影する方が、コスト削減にもなってるような気がする今日この頃です。
念 のためwww 大判フィルムをドラムスキャナで入力してデジタルデータ化したとしても、B2サイズでしたら、175線で印刷するとしたら、たしかに計算で は350dpi必要なはずなんですが、現実的には、フィルムの拡大倍率というものもあるので、高くても240dpiでしょうね。印刷所によっては推奨 200dpiのような気がします。バイテンならB2で350dpiにする価値があるかもですけどね。
でもまあ、画素数が1000万を越えたあたりから、ピクセル当倍でチェックして、ぼけてる!ってクレームが出始めましたね。 じつは、ぼけてみえるのはデジタルの仕様なんですよね。ローパスがあるからってことの方が理由としては大きいのですが、そういうの関係のないドラムスキャ ナでとりこんだデジタルデータでも、シャープネスをかけなければいけない構造的な理屈があったような気がします。忘れたので、思い出したら書きます。
他にも、クオリティの高いA3サイズのプリントを製版用のフラットベットスキャナで拡大すると結構いけるようです。
一応、それ用に、つるっつるのプリンター用紙(ピクトリコのホワイトフィルム)は、ストックし てます♪
畳 数枚分サイズのプリントは、そうやってるんですかね・・・。 A3程度のサイズなら、視認レベルではありますが、めちゃくちゃきれいにでます。前もそれをしたことがあったのですが、1枚500円。 ちょっとミスればもう1枚。そういう時に限って、色がシビアでなんどもプリントアウトしてて、シノゴで撮影した方が安上がりだったんじゃないかなあって 思ったことがありました。
とはいうものの、B0で出力って滅多にすることはな く、今のカメラではまだしてないんですが、メーカーがCP+でカメラが作ったjpegをそのままB0にプリントしたのを展示してて、それを見る限り、下手 にRAW現像やフォトショップしたら、画質が劣化するだけだなあって、思い知らされました。データ作りも奥が深いですね。とりあえず、デジタル写真に関し ては、データのままでは実体がないので、うちのプリンターで出力して、その結果をもって結果オーライということにしてます。
B2くらいのサイズだと、わりと気軽に出力してますけどね。
デジカメの場合、撮影したまんまのRAWデータに対し、必要最低限の、だけど、必要な内容はすべて含んだ画像処理をほどこしたデータが、数 値主義的な画質という意味では、ベストなんじゃないかと思うのですが、多くの場合、メーカーの規定する標準的なjpegデータ(ほんとはTIF?)がそう だったりするような気もします。
ただ、それじゃおもしろくないわけで、例えば、現代の高解像レンズよりも、アンティークレンズで撮った写真を愛でるように、フォトショップするということは、実は、画質を劣化させることであって、その劣化のさせ方が、レタッチ表現ってことになるのかもしれませんね。
だとすると、画質がいいということは、つまらない、ってことなんですよ。
逆に、画質のよさを追求すると、写真に撮る前の、被写体そのものが最高画質?なんですよ。絶対これを越えられませんもん。ということは、写真表現とは、いかに、美しく画質を劣化させるかってことかも?!
友人のカメラマンから聞いた話の最大サイズでは、建築現場の外の壁に張る夜景の建設中のマンションのポスターで3m×7mで350ppiでくれといわれたとかwwカメラ借りてきたら撮ってやると言いかえしたそうです。計算したら、40億画素でした。ハッブル望遠鏡でも足りないですね。もっとも、3m×7mで350dpiのデータって、たぶん、印刷所のPCであけることもできないかもしれませんね。実際には、数分割してるでしょうけど・・・。
普通にポジで撮るという発想が(ry
なんなんでしょうね。この350dpi信仰。そもそも3m×7mのポスターが175線かどうかもあやしい。ま、そこまでいわないにしても、どうせ、マニュアル通りにしとけばいいって思ってるんでしょ。線数とか解像度とか、テストしてないんですよ。
て か、線数はもういい。じゃあ、どうして、デジタルじゃなきゃいけないの?って思いますね。HDRしか、デジタルの優位性ってないんですよね。HDRしない なら、銀塩の方がいいんじゃないのかなあ。もうね、めんどくさいから、A3より大きいサイズは、シノゴ。B2より大きいサイズはバイテンって、決めたらいいって思いますね。
デジタルでの大伸ばしに関しては、僕はHDRで自然なノイズをのせる方法、つまり、昔でいうと、高感度フィルムの粗粒子って、解像度という意 味ではダメなんですが、美しさという意味ではあり!だと思うのですが、それのデジタル版の美しさを広めていきたいとも思ってます。
公式サイト→http://www.yoneharakeitaro.com/
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