おもしろい撮影があった日は撮影舞台裏について書いたり、これまでの作品を紹介したり、ちょっと試しに撮った写真をチラ見せしたり、これからもっといい写真を撮るために考えをまとめてみたり、などなど。
2013年1月24日木曜日
作品撮影風景から〜タロットシリーズより〜
年末、作品展を見に行った衣装デザイナーの武田久美子さんから、青虫のドレスをお借りして、舞踊家のSCARAさんにモデルをお願いして撮影しました。写真は、露出チェック用に撮ったインスタントフィルムです。
タロットをテーマにしてるとはいえ、別に、僕は占い師じゃないし、正確なタロットカードを作るわけではなく、ユングがいうところの元型として、タロットカードの個々のテーマを受け止めている。だからといって、完成した作品をいちいち説明する気はなく、謎めいたままでいいと思ってる。というのも、タロットの絵柄のことをアルカナというが、ラテン語で謎という意味で、謎の図像を並べて、想像の大海原を泳ぐようなものだと思ってるからだ。
それでも多少は考えてる訳で、悪魔と法王は、同じ人物がモデルという設定にしたかった。メイクが濃いのでわかんないでしょうけどね。それでもにじみ出るものはあるから。
悪魔と法王が同一人物ってのは、人間の二面性でもあるし、そういえば、小学生の頃にみてたアニメの聖闘士星矢でも、双子座の二面性を活かしてたなあって思い出す。
タロットでいうところの法王のカードは非常に特殊で、女帝、皇帝、法王の3枚で、それぞれ、母性父性、宗教、それぞれの最高権威を象徴しているという点で、ひとつのグループになりつつ、女帝と皇帝が対として結ばれるほど、近くはない。
そして、裏では前述のように、悪魔のカードと一体である、と。
そんなイメージを踏まえている・・・。
でも、皇帝とか悪魔とかっていっても、日本人の僕にはピンとこない。
日本とタロットは、ちょっと遠いんだな。
だから、皇帝とといて、東王父と解釈し、女帝とといて、西王母と解いている。
同じように、悪魔は鬼であり、法王は菩薩、といったかんじだ。
不思議の国のアリスの冒頭に、穴から落ちた先に、大きな茸の上に鎮座する芋虫が出て来るけど、芋虫じゃなくて青虫かもだけど、青虫ってやつは、哲学者なんだ。じっと葉っぱを食べながら、いずれさなぎになって変身して蝶になるんだけど、生まれ変わる前に、じっと座禅を組む修行者でもある。もちろん菜食主義者ベジタリアンだ。
まあ、そんなかんじで、ビビビ!!!ときて、こんなかんじで撮ってみた。
もうちょい加工して仕上げて、もっとかっこよくする。アナログ合成なんで、めちゃ時間かかるけどもね。
公式サイト→http://www.yoneharakeitaro.com/
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