2014年7月1日火曜日

まっすぐな写真

ここ半年ほど、新規スタッフや写真教室の生徒さんなど、写真をこれからやってく方たちとお話する中で、いったい、ちゃんとした写真が撮れないのは、なにが足りないのかなあと考えてて、ようやく当たり前のことに気づいた次第です。

確な各種設定で、被写体をまっすぐ撮るということをひたすらえんえんと。みんな撮影技術っていうと、ライティング機材の使い方とか、後処理ソフトの使い方だと思いがちだけど、写真の技術とは、ファインダーでのぞいて、どういう風に撮るかってことが最重要だと思う。日本語でいうと、『てにをは』を正しく使えるかどうか、まずはそこから。美しく撮るとか、かっこよく撮るとかは、あと。仮に、正確に撮ることをおろそかに次のステップにすすもうとすると、うまくいかないし、いったとしても、ビギナーズラックで終わってしまう。

日本語が、だれでもしゃべることができるように、写真も、今や、誰でも撮影できる時代ですが、写真を、日本語に例えると、みなさん、修飾語とか韻とか、きれいな習字であることとか、かっこいいフォントとかにはこだわっておられるのですが、肝心の、わかりやすい文章という部分がおろそかになってるどころか、正しい日本語を使おうという努力の痕跡すらないということですね。

気がつくと、ある時から、カメラ雑誌のハウツーコーナーは、カメラの機能の使い方になってしまい、のぞく、とか、見る、という部分が抜け落ちてしまってるのです。そら、ちゃんとした写真の撮り方を知らないままになるわけですね。
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