定番写真
今回は定番写真について話してみます。
前回は、黄金分割不要論 と、空白を登場人物のセリフで埋めるのが構図を決める最強メソッドについて話をしました。
前回、被写体を登場人物と見立てて、セリフを吐かせるとはいってみたものの、よくわかんない話だと思います。どうしてもこういうものは感覚的なもので、その感覚を身につけるために、日本には、守破離というメソッドがありますね。最初は定番スタイルを守り(人マネ)、次に定番の型を破り、最後には定番から離れてオリジナルを生み出すというものです。
いくつか、定番写真の、“型”のようなものはあって、型通りっていうと、つまんない、って思いがちですけど、実は、広く知れわたり親しまれているもっとも理想的なスタイルでもあります
ポートレイトや風景などなど、それぞれジャンルごとに、そういうものがありますね。
例えば、この写真は、僕が考える理想的なポートレイトのスタイルです。もっとも有名な上半身のポートレイトというと、モナリザだと思うのですが、必然的に、似たようなかんじになりました。顔が判別できて、かつ、服装もわかる、背景はやや暗く、人物が目立つ、という必然です。実際、写真黎明期に、ナダールやカルジャが撮影したポートレイトのスタイルの多くもこんなかんじでしたね。
やはり、人は、人を顔で判別するので、顔はできるだけ大きい方がいいのでしょう。しかし、顔のアップだと服装がわかりません。服装込みでその人なんですよね。じゃあ、全身の方がいいはずなんですが、そうすると、顔の面積が小さくなります。その両者のバランスの中で、だいたいこれくらい、というのが結論なんdねしょうね。。
顔のアップと、全身と2枚じゃダメなの?って話もあるんですが、ダメではないですがベストでもありません。撮影慣れしたプロのモデルさんとかなら別かもしれませんが、そういう例外をのぞくと、表情などのベストな瞬間は、あまりないですし、撮影慣れしてない人を100カットも撮影できないのです。緊張感で、体力を消耗するし、その消耗が途中から顔に出てしまうんですね。経験的には、40カットくらいが限界で、それまでにベストな1枚を撮ることに全神経を集中させるしかないありません。
次回は、定番から少し離れたものを載せてみますね。
公式サイト→http://www.yoneharakeitaro.com/
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