【美しい風景写真】とは、【美しい風景の写真】なのか【風景の美しい写真】なのか・・・。
この写真は、出雲大社の本殿建て替え工事の時、本殿に昇れるってきいて、わくわくしながら行った時に、早くつきすぎたので、近所をぶらりと歩きながら撮ったものです。一応、地方都市の街角スナップってことになりますね。例えば、銀座を撮った、とか、京都のどこそこを撮ったとか、そういう名前のある写真ではなく。
写真を撮影していく中で、必ずぶちあたる壁があって、この写真の魅力は、被写体なのか?写真表現なのか?ってやつです。たしかに絶景を撮った方が美しい風景写真だったりするのも事実なのですが、【美しい風景写真】とは、【美しい風景の写真】なのか【風景の美しい写真】なのか・・・。
【美しい風景の美しい写真】ということがたしかにとうなずけることではあります。ありふれた風景を被写体にしては、越えられない壁もあるのも事実で、だから、写真家は、美しい被写体を探して、被写体のことを調べ尽くしますし、詳しくもなります。し...かしながら、ありふれた風景なりに、【ありふれた風景のちょっとおもしろい写真】というものは可能だと思ってるのです。写真を形容する言葉の部分は、必ずしも、【美しい】である必要もありませんしね。また、【美しい】が意味することがなにも特別なものだとは限らないかもしれません。
個人的には、もっと、簡素に枯れる方向のスナップ写真というものもあるんじゃないかなあとは思ってるのですが、まだその域には辿りつけそうにないですね。カメラマンが、カメラ1台にレンズ1本をつけたまま、首からさげて、ちょっと出歩いて撮るというのは、基本的なことでもあり、できるだけ本人にとって特別ではない場所を撮ることが大切なんでしょうね。結局、そういう写真を見ることが、カメラマン個人の美意識とか世界の捉え方、写真の作風を見るにはもっとも適してると思います。職業カメラマンの場合、過去の仕事や、営業プレゼン用に撮影した作品をブックにまとめてますけど、ほんとに実力がわかるのはスナップ写真でしょうね。
だったら、米原も旅行先じゃない写真を見せろよっていわれそうなんですが、僕の場合は、東京よりも地元の方がそれであるような気がするんですが、地元が京都なもんで、どうしても京都の写真になってしまうので、たまたま行った地方旅行の写真をあげてみました。
公式サイト→http://www.yoneharakeitaro.com/
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