人が評価しないものの中から、おもしろいものを見つけるのが好きで、まあ、あんま教養的なハイカルチャーよりも、マイナーなサブカルにアンテナを伸ばしてたりもする。
そんなかんじで、やる夫というAAキャラをみつけた。
AAって、アスキーアートの略。
文字だけで絵を描いたもの。
へのへのもへじ は、日本古来からあるAAだね♪
やる夫ってのは、2ちゃんねるで自然発生的に生まれたキャラクターのことで、いつしかやる夫とその仲間たちが繰り広げる物語の主人公になっていった。
これは名作だなってはまったのは、
『新・やる夫の関が原戦線異常アリ』 http://snudge.blog38.fc2.com/blog-entry-299.html
キャラクターってのは、今の時代、スーパーの商品棚や、いろんな印刷物などなどで、いっぱい目にするが、自然発生で生まれたキャラなんて、ほとんどないんじゃないかなあ。
有名なキャラっていうと、鉄腕アトムも、ドラエモンも、漫画だし、マリオはゲーム、ミッフィは絵本、キティちゃんにいたってはキャラクターグッズ用のキャラクターになってしまう。
もしかしたらなんだけど、やる夫ってのは、80年代に生まれたマリオ以来、ひさしぶりに登場した日本生まれのキャラクターなんじゃないかなあ。
やる夫のAAは、
http://yaruo.b4t.jp/index.php?id=HukuTemp/2ch/%E3%82%84%E3%82%8B%E5%A4%AB%E6%B4%BE%E7%94%9F
にいっぱいある。
先日、著作権のことを書いたが、2ちゃんねる生まれのキャラクターらしく、著作権とかそういうの放棄してるのがおもろい。
例えばなんだけど、カメラが発明された時に、これはすばらしい発明だ!だから特許は開放すべきだってことで、フランス政府が特許を買い取って、権利を開放したんだよね。だから、今、僕らは、カメラというツールの恩恵にあずかってる。これがなかったら、カメラの開発は50年くらい分は遅れてたかもしれない。
やる夫の場合は、そんな高尚なことじゃなく、ともと、自然発生だからってことが理由なんでしょうけど、版権開放ってのも、おもしろい。
↑
詳細はあんま詳しくないです。
だけど、意外だったのは、僕も書いてみたいなあと思ってはじめた、やる夫で学ぶ写真撮影ブログがいまいち不評だったこと。2ちゃんっぽいのってどうもダメみたいってことのようですね。
そこがまたおもしろい。
だって、今の時代、カウンターカルチャーとかサブカルチャーとかってことが、クールな印象で、むしろメインストリームにのっかっている。てか区別が曖昧になってる。アンダーグラウンドという言葉でさえも、ファッションであったりする。毒のある表現とよばれるものが、ハイカルチャーってよばれてないか?
僕に言わせれば、そんなものは、飼いならされた毒でしかない。
こんな時代になお、痛い、と思われる、やる夫キャラって、どんだけ毒があるんだ、と。
じゃあ、やる夫のキャラが毒々しいかというと、かわいいキャラじゃないか、と。
これは本物やね。
だいたい、やる夫のことを 便所の落書きと馬鹿にする連中に限って、、ニューヨークはスラム街の壁とかにスプレーペインティングしてたバスキアや、ストリートアートの先駆者であるキース・ヘリングは絶賛するんだろな。路上で生まれたアートだ!生きている痕跡だ!なんてね。
やる夫のAAにも、それらに勝るとも劣らないユニークな表現がいっぱいある。30年後にはどっかの美術館で、やる夫とやらない夫展なんてあるかもね
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