おもしろいものはないかなあ〜なんて話をしてる流れの中で、お台場にあるヴィーナスフォートに、ストレンジラブというアメリカンアンティークショップに連れてってもらった。表向きは、シャンデリアや剥製、その他いろんな骨董品の文字通りにアメリカンテイストあふれるアンティーク屋さん。もともとなんなのかわかんないものが山積みになってる中で、かろうじて、これはなになにだ、とわかったのは、暗室タイマーくらいかな。
他にもロザリオやキリスト像、マリア像(まるで仏壇の仏さんみたい)のコーナーもあった。
個人的には、すっげーでかいヘラジカとかバッファローの頭蓋骨が欲しいなって思った。
この店を取材するだけで4冊くらい本ができそ〜
それだけなら、それだけの話なんだけど、実はお店の中に、2重に鍵を締めた奥の院がある。鉄格子でガードしてたもんね。
そう、その中は、なんと、フリーメーソングッズが並んでた。
どうも、オーナーさんは フリーメソングッズの日本一のコレクターさんらしい。ご自身の指輪のサイズのものは、開店以来、170数個しかみつかってないそうだが、その170数個は売り物にはせず、全て、ご自身のコレクションになさってるとのこと。年明けのMONOマガジンで特集くまれたそうだ。これはチェックしなきゃね。
写真の中央の小さな人形、なぜか大阪の通天閣のビリケンさんみたいに似てないか? もっともろそっくりさんなのもあったよ。一説では、フリーメーソンのキャラクターとも誤認されてるけど、どうも、通天閣ができた時代にアメリカで流行ったキャラクターみたいだ。そのアジア版が通天閣のビリケンさんってことかな? 目を細くしたり、アジア人っぽくなったというか・・・。
都市伝説の本でおなじみ?のマークが多い中、目にとまったのは、32番目の数字の書かれた双頭の鷲のバッジ。フリーメーソンは、33階級あるらしく、数字がでかいほど上位。33番目になると、 双頭の鷲に王冠がつくらしい。おいてなかったけど。
双頭の鷲ってかっこいい。現代でもロシアの国章は双頭の鷲だ。東欧にこういう図像がいっぱいある。ハプスブルク家もロマノフ家も双頭の鷲を紋章としてたからかな。単頭の鷲もいっぱいある。これの日本版は、八咫烏かな? 頭じゃなくて足がひとつ多いんだけど・・。
おもしろいのは、ローマ帝国は、 単頭の鷲だったのに、13世紀の東ローマ帝国末期に突如、双頭になったこと。単に東ローマ帝国最後の王朝、
パレオロゴス王朝を築いたパレオロゴス家の紋章だったという説もあるが、13世紀の世界史といえば、モンゴル抜きに語れないでしょ。って気がするんだけど、わからん。なんにせよ、ヨーロッパの王族で、双頭の鷲が使われ始めたのは、どうも、ここが起源だと思う。
しかし、双頭の鷲自体の起源はもっと古い。いや、とんでもなく!
バクトリア青銅器文化ってのが、紀元前21世紀〜19世紀くらいにアフガニスタンにあって、そっからすげーかっこいい双頭の鷲人間が出土してる。
wikiの画像を見てくれ!
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:BMACAxeWithEagleHeadedDemonAndAnimals3rd-Early2ndMilleniumBCE.jpg
虎を牛とを押さえつけてる。
さすがに、このレベルの造形物になると、ネット上の写真でしかないけど、迫力がある。どでかいヘラジカの頭蓋骨もかっこよかったけど、凌駕するね! メトロポリタン美術館にあるみたいだけど、見に行きたいなあ。
実はこういう古代アートが好きだったりする。
米原敬太郎公式サイト→http://www.yoneharakeitaro.com/
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